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キャッチコピーの事例

コスモ石油のキャッチコピーを考察

キャッチコピーCase No.16 事業に関連するキーワード

キャッチコピーの事例を取り上げる第16回は、コスモ石油のキャッチコピーです。

ココロも満タンに

コピーライターは、仲畑貴志さん。

90年代から使用されているとても有名なキャッチコピー。作られたのは1996年頃のようです。今回は、この人気のキャッチコピーをもとに、キャッチコピーの型や作り方を自分なりに考えてみたいと思います。

「満タン」というサービスステーション(ガソリンスタンド)を象徴する言葉を用いて、接客などのサービスの質の良さを簡潔に訴求しているところが、このキャッチコピーの良さだと思います。キャッチコピーを作る際の重要な要素は、事業に関連するキーワードをうまくピックアップすること、と思わせられる事例です。

また、「ココロ」「こころ」「心」と、いくつか表記できる中で、カタカナが選ばれているのも、カタカナ三文字の「コスモ」と調和がとれるからではないでしょうか。そのような選択も、キャッチコピーを作るうえで考慮すべき要素と言えそうです。

「ココロも満タンに」という言葉は、心が満たされることを想起させます。それまで普段の生活で、「お腹が満タン」という表現は聞いたことがありましたが、「心が満タン」という表現は聞いたことがありませんでした。実際ほとんど使われないのではないでしょうか。そう考えると、キャッチコピーとして新しさやインパクトがあったのかなとも思います。

今回のまとめは、事業に関連するキーワードを用いて作る、です。今後もそのようなキャッチコピーの事例を集めたいと思います。

初出:2023年07月31日