Indeed(Indeed Japan)のキャッチコピーを考察
キャッチコピーの事例を取り上げる第30回は、Indeed(Indeed Japan)のキャッチコピーです。
いい未来は探せる。
前回、〝事業を象徴するワードを交えて未来を描く〟という作り方が考えられそう、と書いて、〝未来に目を向ける・未来を描く〟タイプのキャッチコピーを、〝未来型〟キャッチコピーと呼ぶことにしました。今回はその事例です。
Indeedは「求人検索エンジン」ですから、「探せる」は事業を象徴するキーワードです。それを用いて、未来に目を向けさせるキャッチコピーに仕立て上げています。
もし、「いい未来」という言葉がきっかけとなって、ターゲットとなる受け手(求職者)の心に自分の良い未来像がイメージされ、そうなりたいという気持ちが高まれば、必然的に求人を探すモチベーションも高まります。インターネットにいつでもアクセスできる現在ですから、なかにはIndeedで検索してみる人も出てくるでしょう。もちろん必ずそうなるわけではありませんが、受け手の行動を喚起したい場合、〝未来に目を向けさせる〟というのは有効な手段なのかもしれません。制作者の実際の意図はわかりませんが、そのようなことを考えました。
もうひとつ着目したのは、「探せる」という可能の形にしているところです。「〜できる」と言うことによって、人の背中を後押しすることがあります。当コンテンツの目的はキャッチコピーの事例を集めて、キャッチコピーの型や作り方を自分なりに考えることですが、〝可能形にして背中を後押しする〟という作り方があるかもしれません。他にもこのような事例があれば、取り上げてまとめてみたいと思います。
今回は、〝未来型〟キャッチコピーの事例ですが、受け手の背中を後押しするタイプのキャッチコピーとも言えそうです。
なお、検索しましたが、コピーライターはどなたかわかりませんでした。わかれば追記します。