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睡眠の科学に基づいて考える早起きの方法

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いつもより早起きしなければならないとき、どうするのがよいのでしょうか? まず答えからいきましょう。たとえば、朝5時に起きたいのなら

「明日は、朝5時に起きる」

と、起床時間を意識して眠りにつくのがよいらしいのです。そのような効果を示す睡眠科学の実験があるそうです。『睡眠の科学・改訂新版』の記述をご紹介しましょう。

起床する時刻をあらかじめ指示されてから眠ると、その時刻の1時間ほど前から血液中に副腎皮質刺激ホルモン(コルチコトロピン)というホルモンが増えて、起床に備えるのである。これは、起床する時間を意識してから眠りにつくことによって、起床時間に向けて身体をコントロールすることが可能であることを示している。起床時間を指示せず、突然サプライズで起こすと、こういう現象はみられない。

『睡眠の科学・改訂新版』(櫻井武/講談社/2017年)

意識と脳の不可思議さを感じさせる話です。この知見に触れると、「明日は、X時に起きる」という、いわば早起きの呪文を唱えて眠ってみたくなりませんか? 手間もお金もかからないし、リスクもゼロですから、実践する価値はあります。もちろん、目覚まし時計をセットすることだけは欠かせませんが。何回か試してみてはどうでしょうか。

なお、『睡眠の科学・改訂新版』から引用しましたが、同著者・櫻井武氏の『すぐに実践したくなるすごく使える睡眠学テクニック』の「脳は寝ている間も起きる準備をしている!?」(P88〜89)にも同じ話題が紹介されています。

参考文献
『睡眠の科学・改訂新版』(櫻井武/講談社/2017年)
『すぐに実践したくなるすごく使える睡眠学テクニック』(櫻井武/日本実業出版社/2024年)

初出:2025年02月11日