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睡眠

一晩の眠りと睡眠の役割

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睡眠は長い間、ただの休息と思われ、研究者もほとんどいなかったといいます。しかし現在、睡眠にはさまざまな役割があることがわかっており、私たち一般にもたくさんの知見が伝えられています。

睡眠の役割としては、休息のほかに、記憶の整理および定着、ホルモンのバランスを調整する、免疫力を上げる、脳の老廃物を除去する、といったものがあるそうです。

睡眠と一口にいっても、眠っているあいだ私たちの脳と身体は一定ではなく変化しています。大別すると、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」があり、この二つの睡眠ステージでは、私たちの脳と身体はまったく異なる状態にあるといいます。

ノンレム睡眠は、3段階(N1〜N3)に分けられています(以前は4段階に分類されていました)。N1が浅いノンレム睡眠で、N3が深いノンレム睡眠です。N3の眠りにいる私たちは、なかなか目覚めない状態です。

私たちの一晩の眠りは、大まかに見るとつぎのようになっているそうです。まず夜眠りにつくと、浅いノンレム睡眠(N1)に入り、N2、N3と進みます。N3は深い眠りです。その後、眠りは浅くなっていき、レム睡眠が現れます。このノンレム睡眠に入ってからレム睡眠が終わるまでが一つのセットで、「睡眠単位」(または「睡眠周期」)と呼ばれています。この睡眠単位を、4~5回繰り返して、朝目覚めます。

睡眠単位の繰り返しは、まったく同じではありません。睡眠が進むほど、ノンレム睡眠の深度は浅くなり、レム睡眠の時間は長くなります。

睡眠を観察するには、「ポリソムノグラフィー」という検査装置を用いるそうです。次回は、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の違いについてまとめてみたいと思います。

参考文献
『睡眠の科学・改訂新版』(櫻井武/講談社/2017年)
『すぐに実践したくなるすごく使える睡眠学テクニック』(櫻井武/日本実業出版社/2024年)
『スタンフォード式最高の睡眠』(西野精治/サンマーク出版/2017年)

初出:2019年09月24日更新:2025年02月05日