首都圏ネットワークのキャッチコピーを考察
キャッチコピーの事例を取り上げていく第1回目は、首都圏ネットワーク(2022年度〜)のキャッチコピーです。
明日につながる、あなたとつながる
このキャッチコピーを最初に取り上げた理由は、キャッチコピーの典型的な型にはまっていると思ったからです。
「つながる」が繰り返されていますが、このように前後に同じ文字を使うのは、キャッチコピーの型としてよくあるパターンだと思います。
そして、「つながる」に「あした」「あなた」という語感の似た言葉を合わせて、リズム感を出しています。語感の似た言葉を重ねて用いる、韻を踏むというのもキャッチコピーの典型の一つですよね。よく見かけます。
さらに、リズム感や雰囲気の良さだけでなく、キャッチコピーの意味も番組にぴったりと合っています。「つながる」は、番組名の「ネットワーク」とマッチしている言葉です。
それぞれのフレーズを見ても、後半部分の「あなたとつながる」は、首都圏ネットワークの「地域密着ニュース番組」という特徴を見事に捉えていると思います。
前半部分の「明日につながる」も、「首都圏生活で役立つ情報の提供」という番組の特徴を表しています。「生活で役立つ情報=視聴者の明日につながる情報」と置き換えてみても違和感がありません。コピーライターの方の意図はわかりませんが、内容が的確に表現されていると思いました。ただ、「明日につながる」は他の解釈もできるかもしれません。
意味も適切で、リズム感も雰囲気も良いキャッチコピーです。作成したコピーライターがわかれば記載したいところですが、検索結果の見出しをざっと見て諦めました。もし、わかれば追記したいと思います。
取り上げたのは2022年度のキャッチコピーです。ウィキペディアを見たところ、首都圏ネットワークのキャッチコピーは2011年度より設定され、変わってきています。2023年1月になりましたが、記事執筆時点では同キャッチコピーが使われていますね。
第1回目はこんな感じで書いてみましたが、目的はキャッチコピーの事例を集めて、キャッチコピーの型や作り方、テクニックのようなものを自分なりに探していくことです。キャッチコピー作成の本質を探ることではなく、あくまで型(パターン)を探るのが目的です。