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キャッチコピーの事例

公文教育研究会のキャッチコピーを考察

キャッチコピーCase No.15 韻を踏む

キャッチコピーの事例を取り上げる第15回は、公文教育研究会(KUMON)のキャッチコピーです。

くもんいくもん♪

コピーライターは岩田純平さん。

記事を書きはじめた日の数日前、俳優の木村佳乃さんが出演するKUMONのCMを見ました。やはり「韻を踏む」というのは耳に引っ掛かるというか、耳に残るというか、このような「韻を踏む」タイプのキャッチコピーが人気の理由を身をもって再確認しました。(ダジャレ系キャッチコピーとも言えるかもしれません)。

このキャッチコピーは、「行く」という言葉に子ども口調の語尾「もん」を合わせて「いくもん」とすることによって、名称「くもん」を包含しつつ、子ども視点で「行く」を訴求しています。言われてみると、たしかに子どもは語尾に「もん」を付けて話すことがあるような気がします。子ども向けのサービスで、子ども視点を取り入れつつ、完璧なかたちで韻を踏んでいるところがうまいと思いました。

当コンテンツの目的はキャッチコピーの事例を集めて、キャッチコピーの型や作り方を自分なりに考えることですが、今回の一つめは、「韻を踏む」という作り方です。「韻を踏む」キャッチコピーは以前も取り上げていますが、これはキャッチコピーのもっとも人気のある作り方と言えそうです。

二つめは、子ども向けのサービスなら子どもの口調、女性向けなら女性の口調、というように、ターゲットが普段使っている言葉をうまく取り込んで作る、という作り方です。アプローチしたいターゲット層特有の口調に思いを巡らせてみると、良いひらめきが生まれることもあるかもしれません。

初出:2023年07月19日