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キャッチコピーの事例

JR東日本のキャンペーン(2011年〜)のキャッチコピーを考察

キャッチコピーCase No.7 東北を応援

キャッチコピーの事例を取り上げる第7回は、JR東日本のキャンペーン(2011年〜)のキャッチコピーです。

行くぜ、東北。

前回(「そうだ 京都、行こう。」JR東海)の考察では、「日常で使う短い言葉(とくにポジティブな言葉)を付加して、人の感情を生活シーンとして描く」というキャッチコピーの作り方があるのではないかと書きました。

今回のキャッチコピーも、かたちは前回と違いますが、基本的な考え方は同様のパターンではないかと思います。短い言葉で人の感情・思考を描き、地域名と組み合わせています。

今回のJR東日本も、前回のJR東海も、第5回の全日空も、それぞれの企業が行ってほしいところ(自社の提供する交通手段を使ってもらえるところ)を示し、それに「人の感情や思考を描いた」短い言葉をあわせています。この共通点は、これがキャッチコピーの作り方・考え方の典型の一つであることを示しているのではないでしょうか。まだ三つの事例ですが、他にも事例があればここで紹介して、集まった時点で一つの記事にまとめてみたいと思います。

コピーライターは、一倉宏さん、坂本和加さん。(坂本和加さんが一倉広告制作所に所属していた頃の仕事のようです)

このJR東日本のキャンペーンは、東日本大震災の後にスタートしたものですので、キャンペーンにもキャッチコピーにも応援の気持ちが強く込められていると思います。

初出:2023年05月15日