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キャッチコピーの事例

リクルートのキャッチコピー(ブランドメッセージ)を考察

キャッチコピーCase No.22 未来の可能性

キャッチコピーの事例を取り上げる第22回は、リクルートのキャッチコピー(ブランドメッセージ)です。

まだ、ここにない、出会い。

コピーライターは、一倉宏さん。

2023年11月現在、リクルートの企業サイトには、このキャッチコピーについてつぎのように記されています。『リクルートは、一人ひとりに、楽しい時間や仕事、新たな暮らし、人生にまつわるチャンスなど、まだ見ぬ可能性に出会う”機会”を届けたい。世の中には、見たことのない世界が広がっているから。「まだ、ここにない、出会い。」には、そんな思いを込めています。』

たしかに、「まだ見ぬ可能性に出会う」というニュアンスが感じられるキャッチコピーです。未来には新しい出会いが待っていて、なにかが開けていくようなイメージが浮かんできます。

就職・転職といった人材領域で事業を展開しているリクルートですから、「出会い」という言葉は事業のターゲット層に訴求できるキーワードです。そのキーワードを用いつつ、未来に目を向けさせ、動き出したくなるようなフレーズに仕立て上げているところが、このキャッチコピーの良さだと思いました。

当コンテンツの目的はキャッチコピーの事例を集めて、キャッチコピーの型や作り方を自分なりに考えることですが、今回思ったことは、「ターゲット層に訴求できるキーワードを用いつつ、未来を描く」というキャッチコピーの作り方があるのではないか、ということです。

未来に目を向けさせるタイプのキャッチコピーは多いような気がします。「未来を描く」というのは、キャッチコピーを作る際に一考に値するのではないでしょうか。今後もそのような事例を集めてみたいと思います。

初出:2023年11月09日